【2025年最新】Google ColabでCUDAバージョンを確認&互換性トラブル対策

2025年7月29日火曜日

CUDA Google Colab GPU

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Google ColabでCUDAバージョンを確認する方法と2025年7月の最新情報

※最終更新日:2025年7月31日(初掲載:2020年5月)

ColabのCUDAバージョンは、Googleの環境更新スケジュールやGPUリソースの変更によって予告なく変わります。私が検証した限り、月単位で微妙なバージョン差が出ることがあり、ライブラリ動作に影響するケースもありました。本記事では、公式の確認方法に加え、実運用で役立つ注意点も解説します。

はじめに

こんにちは、SHOUです。Colabの実験をしていて思わぬエラーに出会うと、「環境が違っているのかな?」と不安になりますよね。実際に私も、ライブラリのバージョンが合わずにコードが動かない経験をしました。そこでこの記事では、Colab上で主要ライブラリのバージョンを確認して、安心して実験を進める方法を紹介します。

今回は「Google ColabのCUDAバージョン」に注目しました。CUDAはGPUを使った処理に不可欠ですが、そのバージョンによってライブラリの互換性が左右されることもあります。

本記事では、CUDAバージョンの確認方法・その重要性・よくあるトラブルへの対応法をまとめました。これを押さえるだけで、 学習エラーの多くを未然に防ぐことができます。

Google Colabとは?

Geminiによると、Google Colab(正式名称:Google Colaboratory)は、Google Researchが提供する無料のクラウド型Python実行環境です。

主な特徴

  • インストール不要: ブラウザだけですぐにPythonを実行できます。
  • 無料でGPU/TPUが使える: 高性能なハードウェアを追加コストなしで利用可能です。
  • 共有と共同編集: 作成したノートブックを他人と簡単に共有できます。
  • ライブラリが豊富: TensorFlow、Keras、PyTorchなどが初期状態で利用可能です。
  • チュートリアルが充実: 機械学習やデータ分析の教材も豊富です。

主な用途

  • 機械学習: ニューラルネットワークの構築・学習・評価
  • データ分析: データの前処理、可視化、分析
  • 教育: 機械学習・Pythonの学習ツールとして
  • プロトタイピング: アイデア検証やPoC開発

CUDAのバージョン確認方法

Google Colabで現在使われているCUDAのバージョンを確認するには、以下のコマンドを実行します。

コマンド

!nvcc -V

! は、Colab上でシェルコマンドを実行するために必要です。

実行結果(2025年7月時点)

nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver
Copyright (c) 2005-2024 NVIDIA Corporation
Built on Thu_Jun__6_02:18:23_PDT_2024
Cuda compilation tools, release 12.5, V12.5.82
Build cuda_12.5.r12.5/compiler.34385749_0

この結果から、現在のCUDAバージョンは 12.5 であることが分かります。

過去のCUDAバージョン(私の検証記録)

2025年5月の実行結果

nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver
Copyright (c) 2005-2024 NVIDIA Corporation
Built on Thu_Jun__6_02:18:23_PDT_2024
Cuda compilation tools, release 12.5, V12.5.82
Build cuda_12.5.r12.5/compiler.34385749_0

2024年6月の実行結果

nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver
Copyright (c) 2005-2023 NVIDIA Corporation
Built on Tue_Aug_15_22:02:13_PDT_2023
Cuda compilation tools, release 12.2, V12.2.140
Build cuda_12.2.r12.2/compiler.33191640_0

当時は CUDA 12.2 が使用されていました。

2021年12月の実行結果


nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver
Copyright (c) 2005-2020 NVIDIA Corporation
Built on Mon_Oct_12_20:09:46_PDT_2020
Cuda compilation tools, release 11.1, V11.1.105
Build cuda_11.1.TC455_06.29190527_0

当時は CUDA 11.1 が使用されていました。

なぜCUDAバージョンを確認すべきなのか?

  • ライブラリ(TensorFlow/PyTorch)は対応CUDAバージョンが決まっているため、互換性エラーを防止できます。
  • バージョン差が原因で「CUDAError」や「バイナリ互換性エラー」が発生することがあります。
  • 複数プロジェクトで環境を統一するための指標となります。

まとめ

Google Colabの環境は定期的にアップデートされており、CUDAのバージョンも変化します。
使用するライブラリのバージョンとの互換性を確認するためにも、作業前にCUDAのバージョンをチェックするのがおすすめです。
これを機に、ぜひ毎回の作業前に CUDA の確認を行い、安心して開発を進めてください。この記事は、内容の更新に合わせて随時アップデート予定です。

よくあるトラブルと対策

  • nvccが使えない: CUDA Toolkit 自体がインストールされていない場合。!nvidia-smiでCUDAの確認も可能。
  • 互換性エラー: ランタイムの再起動、または該当ライブラリのバージョン指定インストールを試してください。

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自己紹介

はじめまして、機械学習を独学中のSHOU TAKEと申します。本ブログでは、Python・Keras・Google Colabを活用した画像分類やニューラルネットワークの実験記事を中心に発信しています。初学者の方にも分かりやすく、学んだことをそのまま実験形式でまとめるスタイルです。これまで取り組んだテーマには、学習率やOptimizerの比較、Batch Sizeの検証、事前学習の活用などがあります。ご質問やご感想は、お問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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